こんにちは!
今回は『ソフトバンクのスマホは格安SIMで使えないのか』という疑問にお答えしたいと思います!
ソフトバンクのスマホはドコモ、auと違い、SIMロックされたまま格安スマホを利用することが出来ません。
ソフトバンクのスマホは何故そのまま使えないのでしょうか。
格安SIM業者の99%はドコモ、auの回線をしている
格安SIM業者のほとんどが大手キャリアから回線を借りているのですが、ドコモ、auばかりでソフトバンクはほぼ存在しません。
その理由の1つに、ソフトバンクの回線使用料がとても高いことがあげられます。
以前に比べ最近は少し安くなってきましたが、それでもau、ドコモと比べるとやはり高いという印象を受けます。
ソフトバンクの回線を使用している業者はないの?
ソフトバンクの回線を使用している格安スマホ業者はあります。
しかし、私の知る限り国内に3社しか存在しません。
まず、ソフトバンクのグループ企業であるY!mobileです。
ヤフーとソフトバンクといえば、両社の役員である孫さんが有名なので関連企業だということをご存知の方も多いかと思いますが、ワイモバイルはソフトバンクの回線を利用しています。(ワイモバイルはソフトバンク以外の回線も使用しています。)
2つめはU-NEXTが運営しているU-mobileです。ワイモバイルから回線を借りている為、同じようにソフトバンクの回線を使用しています。
3つめは、飛騨高山ケーブルネットワークという会社が運営するHitスマホです。映画『君の名は。』の舞台にもなった、岐阜県の飛騨高山にあるローカルな会社なのですが、情報がほとんどないので詳しいことはわかりませんが、公式ホームページを見る限り確かに『Softbankエリア』の記載があります。展開している格安スマホのラインナップは僅か3種類というシンプルな構成となっているようです。
ソフトバンクのiPhone5sや6で格安スマホが使用できない理由
日本国内では総務省のお達しで、2015年5月よりSIMロックの解除が義務化されました。
これは簡単にいうと、
「端末にSIMロックをかけて消費者から選択の自由を奪うようなことはしないでね。」
ということです。端末にロックをかけられてしまうと、その端末は購入したキャリアでしか使用することができず、端末を使い続けるためにはその会社と契約し続けるしかありません。
国内の通信事業というのは、大手3社が利益を独占している状態で価格を釣り上げることも容易です。そのため業界の競争原理が働かないこともあり、総務省のメスが入ることになりました。
こういった業界の流れもあり、ドコモ、auは『SIMロックの解除しなくても使用が出来るように自分のところの回線を使用させる。』という選択をしました。
この先、格安スマホに契約者が流れてしまうことは明らかだったので、どうせ流れてしまうのであれば格安スマホ業者にSIMカードを利用させることで利益をあげようと考えたわけです。また、ドコモ、auとしてもデメリットばかりではなく、格安SIM業者にまとまった数の回線を契約してもらえるので集客にコストをかけることなく収益を安定させることができる等のメリットもありました。
その中で、最後までSIMカードの開放を堅く閉ざしていたのがソフトバンクでした。
ここでのポイントは回線は開放していたのにも関わらず、SIMカードは開放しなかったという点です。
『SIMロック解除の義務化』によってSIMロックを解除すれば、格安スマホ業者に乗り換えることが出来るようになりました。しかし、これは2015年5月以降に発売された端末に限った条件でした。
もちろんiPhoneも例外では無く、iPhone6s、iPhone7に関してはユーザが希望すればSIMロックを解除することができます。
しかし、義務化前のiPhone(5sや6)に関しては、SIMロックの解除ができません。
キャリア側が決めたことなのか、アップル側が決めたことなのか、もしくは双方の同意の上なのか、どのような経緯でそういう方針が決定されたのかはわかりませんが、義務化前のiPhoneに限ってはSIMロックを解除することは現在もできません。
ソフトバンクの戦略としては、当時、最新端末であったiPhone6にSIMロックをかけ、格安スマホ会社に自社のSIMカードを流さないようにすることでユーザー離れを食い止めようとしていたのではないかと個人的には考えています。
そう考える理由として、NTTグループのOCN モバイル ONE
は契約するとドコモのSIMカードが送られてきます。KDDIグループの運営する
UQモバイルは契約するとauのSIMカードが送られてきます。しかしソフトバンクグループの
Y!mobileだけはソフトバンクのSIMが送られてくることは無く、Y!Mobile独自のSIMカードが送られてきます。
これはY!Mobileがソフトバンクの回線を使用しているものの、SIMカードは独自のものを使用しているからです。(Y!Mobileはソフトバンク以外にも複数の回線を組み合わせた独自の回線で運用されているため、他にはないメリットもあります。)
つまり、Y!Mobileはソフトバンクの端末を使用する場合にもソフトバンクのSIMカードでは無いため、SIMロックの解除が必要になってきます。
こういった理由もあり、今までソフトバンクのiPhone5sや6は何処の格安スマホでも利用することは出来ませんでした。
…が!
日本通信がソフトバンクエリアでのサービスを開始
2017年2月1日の公式ニュースで日本通信がソフトバンクSIMを利用したサービスの展開を発表しました。
今回の記事は、先日の記事の補足にソフトバンクユーザーの方のために書いたのですが、偶然タイムリーなニュースを発見したので調べてみました!
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初心者でも大丈夫!格安スマホを契約する為の手順!
こんにちは! 今回は『初めて格安スマホや格安SIMを検討している方』へ向けて、格安スマホ会社の選び方や、契約する上での必要な準備や手順をお話します! 初めての乗り換えで 電話番号を引き継ぎたかったのに ...
公式サイトによると、現在のところサービスの開始は3月22日を予定しているようです。また、公式サイトに記載はありませんが本日(2017年2月3日)の決算発表会で、最初はデータSIMのみで、その後音声SIMでの展開を進めていくとの発表があったようです。
随分と前から、日本通信はソフトバンクに回線の開放を働きかけていたのですが、ソフトバンクはこの要望を拒否し続けてきました。その後、日本通信側が総務省へ申し立てを行い、今回ようやく合意に至ったようで、ソフトバンクの旧端末を利用予定の方には朗報かと思います!
しかし、データSIMが3月22日開始で、音声通話は開始日時未定なところをみると、ソフトバンク側から日付を遅らせるよう要請があったんじゃないかと邪推してしまいますが…
まだ料金プランや詳しいサービス内容も発表されていませんし、この辺の判断は難しいところですが、
「どうしても、ソフトバンクの旧端末をそのまま使いたい!」
という人以外は早いところ変えちゃったほうがお得なような気もします。
半年違うだけで端末買えちゃうくらいの価格の差が出てくると思うので(汗)
まとめ
以上で『ソフトバンクの端末を格安SIMで使う方法』となりますがいかがでしたでしょうか。
ザックリとまとめると
- 新しい端末を持っている人はSIMロックの解除をして格安SIMを使う。
- 旧型のiPhoneの人は日本通信のサービスが開始されるのを待つ、または古い端末は諦めて新しい端末で格安スマホを使用する。
このような感じでしょうか。
ソフトバンクの利用者の方は他のキャリアと比べると若干大変かもしれませんが、それでも格安SIMを利用できるメリットはとても大きいので一度検討してみてください♪
また、他の記事でも格安スマホや格安SIMに関するお得な運用方法など、沢山記事を書いているので、お時間があるかたは是非ご覧ください。
それでは、また!